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家庭用蓄電池のバッテリーの寿命は?交換時期や点検方法について

2020.05.27

蓄電池のバッテリーもスマホのバッテリーと同じく、充電を繰り返しているとバッテリーの消耗はでてきます。

そんなに安い買い物ではない、蓄電池のバッテリーについて

蓄電池のバッテリー寿命はどのくらい?
故障した時はバッテリーを交換するだけ?
蓄電池のバッテリーは定期的な点検が必要? など

家庭用蓄電池の重要な部分であるからこそ、知っておきたいこともありますよね?

そこで、この記事では家庭用蓄電池に使われるバッテリーの「寿命」「長持ちする使い方」「点検方法」などについて、詳しく解説していきます。

蓄電池を使うための必要な情報なので、ぜひ参考にしてください。

~目次~

1、家庭用蓄電池に使われているバッテリーについて
   1-1.リチウムイオンバッテリーの寿命は?
       1-1-1.蓄電池のバッテリーが寿命を迎えたら?

2、蓄電池のバッテリーを長持ちさせる方法
   2-1.残量を使い切らない
   2-2.高温多湿を避ける

3、家庭用蓄電池のバッテリーが故障した場合は?
   3-1.状況に応じてバッテリー交換
       3-1-1.保証期間が過ぎている場合の対処方法は?

4、家庭用蓄電池に定期的な点検(メンテナンス)は必要?
   4-1.メーカーによっては遠隔サポートが充実している

5、まとめ

1、家庭用蓄電池に使われているバッテリーについて

色々な種類の蓄電池がありますが、家庭用蓄電池にはリチウムイオンバッテリーが利用されています。

リチウムイオンバッテリーには、次のような特徴があります。

コンパクト・軽量なのに高電圧が出せる
「メモリー効果」がほとんどない
長寿命

「メモリー効果」とは、電池残量が0%になる前に充電を行うことで、前回充電した残量付近で電圧が低下する現象のことをいいます。

電圧が低下することによって製品を動かすことができないため、電池残量が減ったように感じるのです。

リチウムイオンバッテリーには「メモリー効果」がほとんど発生しないため、継ぎ足し充電を頻繁に繰り返す、スマホやノートPCなどにも利用されているバッテリーです。

1-1.リチウムイオンバッテリーの寿命は?

家庭用蓄電池に搭載されているリチウムイオンバッテリーの平均寿命は、4000サイクル・期間にして約10年が、寿命の1つの目安となっていました。

しかし、近年はリチウムイオン電池の性能が上がり「オムロン」などのメーカーでは、サイクル数に関係なく、1日に何度充放電を行っても、15年後の蓄電容量が70%以上を保証する、長寿命設計の蓄電池も登場していることから、約10年~15年が寿命として考えられています。

1サイクルとは、電池残量が0%の状態から満充電を行い、また0%まで使い切るまでのことを1サイクルと数え「何回充放電を繰り返すことができるのか」という、寿命の目安として「サイクル数」で表すことが多いです。

サイクル数

家庭用蓄電池の場合は、サイクル数が多いものだと12,000サイクルも、充放電可能な蓄電池もあります。

バッテリーは、使えば使うほど充電できる容量が少なくなってしまうという特性がありますが、技術の向上で少しずつ平均寿命が向上しているのです。

1-1-1.蓄電池のバッテリーが寿命を迎えたら?

寿命と聞くと「もう使えない」イメージがありますよね?

しかし、蓄電池のバッテリーが寿命を迎えたからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。

バッテリーの寿命を迎えた蓄電池でも、普通に使うことが可能なんです。

蓄電池のバッテリーが寿命を迎えたというのは、蓄電できる蓄電容量が50%以下など、一定以下に低下した状態をいいます。

そのため、使えないというわけではなく「使えるけど、貯めておける電気の量が少ない状態」を寿命と呼びます。

しかし停電時のことを考えると、寿命を迎えた蓄電池を使い続けるのはおすすめできません。

なぜなら、停電時は電力会社からの電気供給が止まっている状態です。

そのため、太陽光発電と併用して蓄電池へ充電できる状態であっても、寿命を迎えたバッテリーでは、夜に使うための十分な電気量を確保できない可能性があるからです。

万が一に備えて、寿命を迎えた蓄電池バッテリーを使い続けるのではなく、交換や買い替えを検討するのをおすすめします。

しかし、買い替えとなれば費用もそれなりにかかるため、できれば少しでも長持ちさせたいですよね?

2、蓄電池のバッテリーを長持ちさせる方法

蓄電池のバッテリーは、次の2つのポイントを抑えることで、平均寿命より長く使える可能性が高くなります。

残量を使い切る前に充電をする
高温多湿になる場所へ設置しない

この章では、それぞれのポイントを解説していきます。

2-1.残量を使い切らない

蓄電池に使われているリチウムイオンバッテリーは、バッテリー残量が0%になる前に充電を行う継ぎ足し充電を行うことで、負担を軽減させることができます。

リチウムイオンバッテリーは、過放電や熱に弱いバッテリーです。

蓄電池の残量が0%という状態は、リチウムイオン電池にとっては辛い状態なので、使い切ってから充電するのではなく、蓄電池の残量が50%程度になったときに充電するのが、リチウムバッテリーを長持ちさせる1つのポイントになります。

蓄電池の寿命についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事もおすすめです。

2-2.高温多湿を避ける

これは、家庭用蓄電池を導入する際に検討することになりますが、可能な限り高温多湿になる場所を避けるようにするのがポイントです。

室内であれば「キッチン」や「脱衣所」
屋外であれば「直射日光があたる場所」や「熱がこもるような場所」

上記のような高温多湿になるような場所は、リチウムイオンバッテリーの寿命が低下する以外にも、蓄電池内の部品が錆びる原因にもなってしまいます。

蓄電池本体の故障の原因となるため、設置前に施工業者や販売店に相談して設置する場所を検討するのがおすすめです。

また、メーカーによっては日よけプレートなどを設置することで、直射日光が当たる場所でも設置することが可能な蓄電池もあります。設置場所の検討が難しいという方は「省エネプラス」へ1度ご相談ください。

弊社では、取り扱っているメーカー数が豊富なため、それぞれのご家庭の予算・設置環境に合わせた最適な蓄電池をご提案可能です。お気軽にご相談ください。

省エネプラス

また、蓄電池の設置場所について詳しく解説した記事もあります。
設置場所に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

3、家庭用蓄電池のバッテリーが故障した場合は?

どんなに大切に使っていても「最近、充電をする回数が増えた」「蓄電池が正常に動作していない」などの不都合が発生する場合があります。

この章では、家庭用蓄電池のバッテリーが故障した場合の対処方法について紹介します。

3-1.状況に応じてバッテリー交換 

蓄電池のバッテリーが「故障かな?」と思った場合は、メーカーや販売店に問い合わせを行うことで、保証期間内であれば「バッテリーの無償交換」などの必要な対応を行ってくれます。

また、メーカーによっては故障時以外にも、品質を確保してもらうために充電できる容量が一定以下になると蓄電池のバッテリーを無料交換してくれるメーカー独自の保証サービスを行っているところもあります。

例えば「ニチコン」というメーカーでは、保証期間内(10年~15年)であれば、蓄電容量が50%まで低下すると無償でバッテリー交換を行ってくれるので、購入前に保証内容についてしっかりと把握しておくことが大切です。

3-1-1.保証期間が過ぎている場合の対処方法は?

保証期間が過ぎてしまっている場合、有料での対応になるのでバッテリー交換だけで、数万~数十万円の費用が必要になってしまいます。

また、保証期間が過ぎている場合は、既に10年~15年使用しているため、経年劣化でバッテリー以外の部品も交換が必要になる可能性があります。

家庭用蓄電池自体の平均寿命は、リチウムイオンバッテリーの寿命を目安に10~15年といわれているので、メーカー保証が切れたタイミングが買い替え時と考えるのも1つの選択肢になります。

メーカー保証が切れた後の修理依頼は、費用が高額になることもあるため、修理費用と買い替え費用を照らし合わせて検討するのが良いでしょう。

4、家庭用蓄電池に定期的な点検(メンテナンス)は必要?

蓄電池は、基本的にはメンテナンスフリーなので、お客様側で何か特別な点検を行う必要はありません。

最低限おこなった方が良いことといえば、ホコリをふき取る程度の簡単な掃除だけで十分です。

ですが、前章で述べたように蓄電池の使用期間が長いほど、故障や機器トラブルが発生する可能性があります。

そのため、特別なメンテンナンスは必要ありませんが、不都合などを把握できるように、メーカーごとに用意されている遠隔サポートサービスに加入して、24時間見守ってもらうのが安心です。

遠隔サポートについては以下で解説していきます。

4-1.メーカーによっては遠隔サポートが充実している

nichicon(ニチコン)

出典:nichicon(ニチコン)

遠隔サポートは、インターネット環境が必要になるサービスですが、室内リモコンをインターネットに接続することで24時間365日、蓄電池の状態を見守ってくれるサービスです。

常に、最新のシステム状態にしておいてくれるだけではなく「電圧の低下」や「充放電のトラブル」など、機器の故障が疑わしい場合は、普段使用しているスマホにメールで知らせてくれます。

この遠隔サポートに加入しておくだけで、外側からは確認できない部分の異常をすぐに感知することができるため、不都合に気づかず放置して「状態を悪化させてしまった」というような二次被害も抑えることができます。

5、まとめ

蓄電池のバッテリーについておさらいです。

リチウムイオンバッテリーは、メモリー効果がなく高い電圧が出せる
リチウムイオンバッテリーの寿命は、約10~15年
遠隔サポートを利用することで、故障・トラブルに迅速に対応できる

蓄電池のバッテリーは、高性能ですが高温・多湿に弱いなど、とても繊細なバッテリーです。

しかし「設置場所」や「充電方法」など、ちょっとしたことを意識するだけで、平均寿命よりも長く使い続けることができます。

この記事を参考にぜひ、快適な蓄電池運用を行ってください。

また「蓄電池のことで、他にも聞きたいことがある」という方は「省エネプラス」へ、一度ご相談してみませんか?

当社「省エネプラス」では、あらゆるメーカーからお客様に適した蓄電池を選ばせて頂きますよ。

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