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    省エネプラス | 太陽光発電・家庭用蓄電池の情報まとめサイト > 全ての記事 > 基礎知識 > 太陽光発電システムと蓄電池の併用で効率よく節電しよう

太陽光発電システムと蓄電池の併用で効率よく節電しよう

2020.04.22

現在、ご自宅を新築する予定の方や、一戸建てをリフォーム予定の方の中に太陽光発電システムを導入しようかとお考えの方はいらっしゃいませんか。

太陽光発電システムがあれば、売電はもちろん、自家発電した電気を使用する事で節約にもなりますよね。

そこで、太陽光発電システムと相性がとても良い「家庭用蓄電池」も合わせて考えてみませんか?
併用する事でさらに効率よく節約も可能で、さらに災害時には生活の大きな支えになります。

本当に役立つの?
自分の家に向いている蓄電池は?
どれくらいの蓄電容量で、どれくらいの電気をまかなえるの?
太陽光発電システムと、どう相性が良いの?

通常時はもちろん、太陽光発電システムと相性が良い「家庭用蓄電池」ですが、実際にとても重宝され必要性を実感するのは停電時です。

この記事では、そんな時家庭用蓄電池がどう役立つのか、そしてまかなえる電力量にも着目しつつ、詳しく解説していきます。賢い電気の使い方のヒントになるかもしれません。

~目次~

1、蓄電池の2つの出力タイプ
  1-1 通常時とかわらない電力が必要!!~全負荷型~
  1-2 必要性の高い家電だけでも使えたら~特定負荷型~

2、非常時にどれくらいの電力をまかなえる?
  2-1 必要な電力・蓄電容量はどれくらい?計算してみよう!
  2-2 メーカーや種類はたくさんあるの?

3、太陽光発電との組み合わせによる効率化
  3-1 太陽光発電システムとの組み合わせ方
  3-2 組み合わせによって賄える電力

4、まとめ

1、蓄電池の2つの出力タイプ

蓄電池は、充電することで繰り返し使用可能な電池のことを言います。

家庭用の蓄電池として最も一般的なものはリチウムイオン電池ですが、その中でも出力のタイプによって大きく以下の2つの蓄電池に分かれます。

全負荷型の蓄電池
特定負荷型の蓄電池

それぞれのタイプで、どのような違いがあるのでしょうか?

1-1 通常時とかわらない電力が必要!!~全負荷型~

全負荷型とは、簡単にいうと停電時に普段と同じく「家全体の電気が使えるタイプ」です。

多くの方はやはり停電時、普段と同じく家全体の電力を使用したいと思われるでしょう。特に

● 家族の人数が多い
● 高齢者の方・小さなお子様がいる
● ペットを飼っている
● オール電化住宅に住んでいる

以上のようなご家庭では温度管理が必要とされますし、人数が多ければ電気を使用する場所も広範囲になるでしょう。

その中で、停電時「家全体の電気が使えるタイプ」の全負荷型蓄電池ですと安心感があるのではないでしょうか。

ただし、すべての電気が使える分電力の消費も早く、長時間の使用には注意が必要です。

1-2 必要性の高い家電だけでも使えたら~特定負荷型~

特定負荷型とは、停電時に「決められた場所で電気が使えるタイプ」です。

停電時、全体の電気が使えなくても必要性の高い場所や家電だけでも使えたらと考える方もいらっしゃるでしょう。

例えば

● 家族の人数が多くない
● 部屋数がそこまで多くない
● ガスと併用している

以上のようなご家庭では、照明や冷蔵庫、情報を確認するためのテレビなど、決められた必要性の高い場所に電気を必要とします。

復旧までの応急処置として、「決められた場所で電気が使えるタイプ」の特定負荷型蓄電池で必要最低限の生活を守る事ができます。

一部の電気しか使用できない為、停電が起きるとどうしても不便にはなりますが、無駄な電力を使うことなく、長時間効率的にライフラインを確保できます。

2、非常時にどれくらいの電力をまかなえる?

上記のように、2つのタイプの蓄電池について説明してきました。

しかし災害等による停電時に、どれくらいの時間電力をまかなえるのでしょうか?
もうすこし具体的な時間などが知りたいですよね。

電化製品の出力と照らし合わせつつ考えてみましょう。

2-1 必要な電力・蓄電容量はどれくらい?計算してみよう!

蓄電池によってまかなえる電力は、蓄電池の電気容量と電化製品の消費電力で決まります。
家庭用蓄電池の容量は、基本的に5~7kWh、大きなものでは10kWhを超えるものもあります。

容量が大きいほど多くの電気を蓄えることができますが、その分本体の価格も高くなり、さらに場所の確保が必要になるため、ご家庭の電気使用状況に合わせて検討しなければなりません。

製造年等で異なりますが、「特定負荷型」で例として挙げた照明・冷蔵庫・テレビの消費電力を例として下記にまとめました。(1時間あたり)

● 照明は1つあたり100w
● 冷蔵庫は190w
● テレビは150w

この例をもとに必要な容量を計算してみましょう。
計算方法は「(使いたい家電の消費電力)×時間=容量」となります。

例えば、10時間程度同時に使いたいという場合は

● 照明(100w)+テレビ(150w)+冷蔵庫(190w)=440W
● 440×10時間=4,400Wh
● 1kWhは1,000whなので、4.4kWhの容量が必要
● 余裕をみて5kWhの蓄電池があれば安心

容量が大きくなるほど稼働時間も長くなるため、非常時に長時間使いたい場合は大容量の蓄電池をおすすめします。

2-2 メーカーや種類はたくさんあるの?

電気容量と消費電力から計算した稼働時間はあくまで目安で、実際は蓄電池の種類によって幅があります。

メーカーごとの違いもありますし、劣化した蓄電池では稼働時間が落ちてきます。
計算としては同じくらいの稼働時間を誇るはずでも、メーカーや種類によっては2~3割程度の差が出るのです。

もちろんこれは使用環境によっても異なりますし、全負荷型の蓄電池の場合、待機電力として使用される電力も考慮に入れなければいけません。

「メーカーごとの種類や特徴をもっと詳しく知りたい」という方は、お気軽に「省エネプラス」へお問い合わせください。

省エネプラス

3、太陽光発電との組み合わせによる効率化

上記では蓄電池単体の特徴や容量について説明してきましたが、冒頭にもあるように太陽光発電システムとの組み合わせについて紹介していきます。

太陽光発電システムとの組み合わせにより、ご自宅の電力消費の効率が格段に増します。
うまく活用すれば、停電時だけでなく平常時にも、大部分の電力をまかなうことができるのです。

しかし、実際どう活用すれば良いのか、どの程度の効率化が見込めるのでしょうか。

3-1 太陽光発電システムとの組み合わせ方

ご家庭の契約状況などによって差異がありますが、昼間に電気を生み出して使える太陽光発電システムと、電気代の安い夜間に充電できる蓄電池は相性抜群です。

日中は太陽光発電システムで生み出した電気を使用し、余剰分を電力会社への売電に回す事ができます。

また、電気代が安い夜間に充電した蓄電池の電気によって、太陽光発電で賄えない時間帯のカバーが可能です。

このように組み合わせる事によって、電気代の削減に役立ちます。
さらに停電時にも相性の良さを発揮します。

日中、太陽光発電システムから生み出された電気を蓄電池に充電し、夜間の電力源を保つ事ができます。

3-2 組み合わせによって賄える電力

家庭用蓄電池は停電時に心強い電力源となりますが、ご家庭の平常時の電力を全てまかなうことは現実的といえません。

また、太陽光発電システムを利用する場合も、それ単体で全電力をまかなうことはできません。

日当たり等の条件はありますが、月あたりの使用電力が500kWhの場合、太陽光発電で自給できる電力は約34%と言われています。

しかし、容量が5.6kWhの蓄電池をセットにして利用することで、電力自給率は約2倍の約60%まで上昇します。
さらに、容量の大きい11.2kWhの蓄電池を用いた際の電力自給率は、約86%まで上がる計算です。

実際、容量の大きい蓄電池を利用することで、ご自宅で生み出す電力量が消費量を上回る世帯も出てきています。

4、まとめ

今回の要点をまとめると

家庭用蓄電池には「全負荷型」「特定負荷型」の2タイプがある
ご家庭の状況や消費電力を把握すれば、ご家庭に合う蓄電池を選ぶことができる
太陽光発電システムとの相性が良く、電気代削減だけではなく、緊急時にも役立つ

このような点から、太陽光発電システムを検討されている方は、蓄電池と合わせて導入する事を考えてみてはいかかでしょう。

「もっと蓄電池について詳しく知りたい」という方は下記の記事で詳しく紹介しております。

現在は太陽光発電システムと蓄電池のパワコンを一体化したハイブリットパワコンも出来ており、別々のパワコンを導入するよりもコストを抑えられます。

また、太陽光発電だけではなく、電気自動車とも連携できるトライブリット蓄電池も存在します。相互の充放電が可能で、停電時には電気自動車自体が電力源となるため、さらに多くの電力をまかなうことができます。

蓄電池について興味を持たれた方は他にも記事をご用意しておりますので、是非ご覧になってください。また疑問やご要望がある方は、お気軽に「省エネプラス」へご連絡下さい。

皆様の快適な生活への参考になれば幸いです。

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