蓄電池 大手5社のメーカーを徹底比較!選ぶ際の3つのポイントとは
2019.12.24
蓄電池のメーカーは、国内だけではなく海外にもあり、その数は非常に豊富で蓄電池の導入を検討している場合、どのメーカーが良いのか悩んでしまいますよね。
● 購入するならシェアが高く信頼できるメーカーが良い
● 大手メーカーの方が安心できそう
● メーカー選びのポイントを知りたい
など、上記のようなメーカーに対する信頼度や実績が気になるかと思います。
そこで今回は
● メーカーごとの特徴
● シェアが高いメーカー
● メーカー選びのポイント
など、家庭用蓄電池のメーカー情報について詳しく紹介します。
~目次~
1、大手蓄電池メーカーの比較
1-1 シャープ
1-2 パナソニック
1-3 京セラ
1-4 オムロン
1-5 ニチコン
2、蓄電池やリチウムイオン電池のシェアが高いのはパナソニック
3、蓄電池メーカー選びの3つのポイント
3-1 設置スペースや地域の特性
3-2 停電時の電気の使い方
3-3 パワコンは交換するか否か
1、大手蓄電池メーカーの比較
家庭用蓄電池のメーカー数は非常に豊富で、家庭用蓄電池の導入を検討している場合、メーカー選びで悩んでしまう方も多いと思います。
家庭用蓄電池を販売している国内大手メーカーでは
● シャープ
● パナソニック
● 京セラ
● オムロン
● ニチコン
などのメーカーがあります。
この章では、それぞれのメーカーごとの特徴を解説していきます。
1-1 シャープ
太陽光発電のノウハウが非常に豊富で、実績と歴史があるメーカーになります。
「太陽光はシャープ製品」といわれるほど、国内・国外問わずシェアが高いです。
これまでの太陽光発電のノウハウを家庭用蓄電池にも活かして「電気の見える化システム」を開発しました。
これにより、スマホやタブレットなどの専用アプリから
● 蓄電池の充電残量の確認
● 充電・放電の動作設定
などを、簡単に行えるようになり、ライフスタイルに合わせて柔軟な電気の運用を行えるようになりました。
「電気の見える化システム」は、シャープ製の蓄電池を利用しているユーザーから、高い評価と支持を得ています。
また、蓄電池の平均充電回数は4,000回で寿命を迎えるといわれている中で、シャープ製の蓄電池は12,000回充電を繰り返しても、7割以上の蓄電容量を保持できるという長寿命設計です。
1-2 パナソニック
スリムなのに大容量で高出力な家庭用蓄電池を多く取り揃えているメーカーです。
また、パナソニックの製品は、太陽光発電と家庭用蓄電池を連携することで自家発電した電気をフル活用できる「創蓄連携システム」がセールスポイントの一つになります。
他にも、パナソニックが業界で初めて、太陽光発電と蓄電池それぞれのパワコンを1つにまとめることに成功した会社でもあります。
それぞれのパワコンを一体化できたことにより、これまで2つのパワコンを経由していた電気が、経由するパワコンが1つだけになったため、パワコンを通る際に発生していた「電気の変換ロス」が大幅に削減できるようになっています。
1-3 京セラ
京セラの家庭用蓄電池は、大容量蓄電池が豊富なのが特徴です。
12kwhといった大容量の家庭用蓄電池が豊富なので、長期間の停電時でも電気を使い続けることができます。
12kwhがどの程度の時間使えるのかというと
● エアコン
● 照明
● テレビ
● スマホの充電
上記の電気を約10時間同時に使い続けることが可能です。
他にも、メーカー保証10年という保証サービスを先駆けて導入したのは京セラになります。保証サービスを充実させたメーカーということもあり、信頼と安心感があるメーカーの1つです。
1-4 オムロン
世界最小のコンパクトサイズ蓄電池を提供している、家庭用蓄電池メーカーです。
また、パワコンの性能や耐久性に定評があり、様々なメーカーにオムロン製のパワコンを提供しています。
他にも、高性能な家庭用蓄電池が豊富であることはもちろんのこと「重塩害対応タイプ」の家庭用蓄電池も取り揃えています。
そのため、海岸近くに住んでいることで潮風の影響による、サビなどの被害を受けていたご家庭でも、安心して蓄電池を設置することができます。
海水しぶきなどがかかる場所への設置はできませんが、海岸近くに住んでいるため蓄電池の設置を諦めていた方でも設置できる可能性があります。
1-5 ニチコン
家庭用の蓄電池では業界最大クラスを誇る、16.6kwhという大容量の家庭用蓄電池を提供しているメーカーです。
「1-3京セラ」で紹介した
● エアコン
● 照明
● テレビ
● スマホの充電
上記家電を使う場合、約14時間も同時に使用することが可能になります。
他にも、ニチコンの蓄電池は「寒冷地対応型」の蓄電池が豊富です。
他メーカーの蓄電池の稼動可能温度は-10度~40度前後になっていることが多いですが、ニチコンの蓄電池は-20度まで対応している蓄電池を取り扱っています。
冬場に気温が急激に下がる地域でも安心して設置することができます。
また、蓄電容量や、その他性能に関しても性能幅が広く、持ち運び型の蓄電池も取り揃えているので、ライフスタイルや使用用途に合わせた蓄電池を選べるのもニチコンならではの特徴です。
2、蓄電池やリチウムイオン電池のシェアが高いのはパナソニック
蓄電池やリチウムイオン電池に関して、世界的にシェアが高いのはパナソニックです。
蓄電池だけではなく、スマホ・ノートPC・電気自動車といった、リチウムイオン電池を使用した製品を数多く取り扱っています。
また、アメリカのステラ社と共同で「ギガファクトリー」という世界最大規模のバッテリー生産工場を運営しており、今後もさらに規模の拡大が予想されているので、このまま高いシェア率を維持することが予想されます。
下記の画像は、「大型二次元電池の世界市場」の2030年までの予想グラフです。
出典:富士経済
今後は電気自動車を中心に、リチウムイオン電池の需要が右肩上がりに上昇していることがわかります。
パナソニックは「ギガファクトリー」の運用も合わせて、今後も蓄電池を始めとする、リチウムイオン電池を使った製品で高いシェアを維持することが予想されます。
3、蓄電池メーカー選びの3つのポイント
蓄電池のメーカーを検討する場合、まずは蓄電池の使用用途や、設置環境について考えをまとめなければなりません。
この章では、蓄電池メーカーを選ぶ3つのポイントについて解説します。
3-1 設置スペースや地域の特性
家庭用蓄電池を設置する場合、設置するスペースはもとより、地域の特性も考慮しなければなりません。
地域によっては、冬は0度を下回ることもあります。
稼動可能温度内であれば問題ありませんが、稼動可能温度を下回る場合は、家庭用蓄電池が正常に稼働しないこともあるので、場合によっては「寒冷地対応型」を考慮しなければなりません。
地域の特性を考慮した上で、暑さ・寒さに強い家庭用蓄電池を選ぶ必要があります。
3-2 停電時の電気の使い方
蓄電池のメーカーを検討する前に停電時の際
● これだけは使えないと困るという家電
● 最低でも○時間は使いたいという時間
など、停電時に必要最低限の家電と使用する時間を決めておきましょう。
あとは、使いたい時間から計算をして、必要な蓄電容量を求めることで「大容量の蓄電池が良いか」「低容量でも問題ないか」などがわかります。
計算方法は「(使いたい家電の消費電力)×時間=容量」で計算することができます。
必要な蓄電容量が大容量タイプと分かった場合は、大容量の蓄電池を取り扱うメーカーを中心に蓄電池を探します。このように、使用用途から必要なメーカーを選んでいくことで、適切な蓄電池を探す近道になります。
蓄電池の選び方や容量の計算方法などについて詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
3-3 パワコンは交換するか否か
太陽光発電と併用して使う場合は、パワコンの交換をどうするか決める必要があります。
太陽光と蓄電池を1台のパワコンで利用する場合は「ハイブリッド型」の蓄電池を選び、太陽光のパワコンを交換しなければなりません。
パワコンを交換しない場合は「単機能型」の蓄電池用に専用のパワコンを導入します。
各メーカーによって「ハイブリッド型」と「単機能型」の取り扱い数は異なります。
どちらのタイプを導入するか決めた後にメーカーを選んだ方がスムーズです。
蓄電池の種類や、型について興味がある方は以下の記事を合わせて読むことで理解を深めることができます。
4、まとめ
今回の要点をまとめると
● メーカーごとに特徴や取り扱いタイプが違う
● 世界規模でシェアが高いのはパナソニック
● 地域の特性・停電時の使い方・パワコンの交換をするかでメーカーを選ぶ
上記の3つになります。
ですが
●「実際に最低限使いたい家電を選ぶのは難しい」
●「パワコンといわれてもイメージが湧きにくい」
など、特に初めて蓄電池を検討する場合は、上記のような悩みが出てくる方も多いのではないでしょうか?
そんな蓄電池に関する疑問や不安について、どんなに些細なことでも構いません。お気軽に「省エネプラス」へお問い合わせください。
お客様の不安や、疑問を解決してご納得して蓄電池の購入ができるように、精一杯お手伝いさせていただきます。