蓄電池のおすすめ人気メーカーは?メーカー別の人気機種を紹介
2020.01.31
蓄電池の購入を検討しようと思っても
● メーカーごとの特徴がわからない
● 蓄電池を選ぶ基準はあるの?
● おすすめの機種ってあるの?
● 購入するなら人気がある蓄電池が欲しい
など、蓄電池の種類やメーカーごとの特徴がわかりづらく、調べるのが大変という方もいるのではないでしょうか?
一言で蓄電池と言っても、使用用途によって選ぶポイントが違うため、
闇雲に選ぶと「もっと大きな容量を買えばよかった…」など、購入後に後悔してしまうことになります。
そこで今回は、蓄電池の選び方から、今人気のおすすめ蓄電池を合わせて紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
~目次~
1、蓄電池を選ぶポイント
1-1 家庭用蓄電池は「もしも」の時を想定して決める
1-2 自立出力を確認してみる
1-3 設置スペースの確認
1-4 太陽光発電と併用をするかどうか?
2、メーカー別蓄電池のおすすめ人気機種紹介
2-1 淵ハイブリッドシステムEIBS7
2-2 ニチコン大容量ハイブリッドESS-H1シリーズ
2-3 ニチコンESS-U2X1 16.6kwh
2-4 オムロンKPAC-Aシリーズ6.5kwh
2-5 ニチコン ポータブル蓄電システム ESS-P1S1
1、蓄電池を選ぶポイント
蓄電池の購入を検討する場合、
●「万が一の備えとして利用するのか」
●「キャンプや、釣りなどレジャーで使用するのか」
によって蓄電池の選び方が変わります。
レジャーでの使用が主な目的なら、持ち運びができる「ポータブル蓄電池」を選ぶ必要がありますし、蓄電容量がそこそこ大きなものが希望であれば、家の敷地内に設置する固定型の蓄電池を選択しないといけません。
この章では、目的に応じた蓄電池の選び方について紹介します。
1-1 家庭用蓄電池は「もしも」の時を想定して決める
固定型の蓄電池の場合は、停電時に「どの家電を何時間ほど使いたいか」で蓄電容量を選ぶ必要があります。
例えば、一般家庭と呼ばれる家族4人(大人2人・子供2人)の家庭が、最低限の電気を使い一日を過すために必要な蓄電容量は7kwh程度といわれています。
ここでいう最低限の電気とは以下の家電です。
● 照明(100W)
● テレビ(100W)
● 冷蔵庫(50w)
● スマホ・携帯の充電(15w)
7kwhの蓄電池で上記の家電を使用した場合、約24時間は連続で使用することができます。
時期によってはエアコン・扇風機・ヒーターなどを使うこともあると思いますが、
上記の家電にプラスしてエアコン(暖房470W)を使用した場合、約9時間は連続で使用することができます。
エアコンやその他家電は、省エネ設計や製造年で消費電力が違うため、上記の連続使用時間通りにはならない場合もあるので、参考程度にとどめておきましょう。
1-2 自立出力を確認してみる
自立出力は、停電や災害時に蓄電池のみで同時に使える家電の合計出力数です。
例えば自立出力が2kW(2,000W)の場合は、同時に使う家電の合計出力が、2,000Wを超えないように使う必要があります。
蓄電池を検討している場合は、停電時に利用したい家電を調べておいて、合計出力も一緒に確認しておくのが良いでしょう。
1-3 設置スペースの確認
家庭用蓄電池は、敷地内に固定する必要があるので設置工事を行います。
その場合、蓄電池を設置するスペースと作業スペースの確保をしないといけません。
蓄電池のサイズは機種やメーカーによって様々ですが、平均的な大きさはエアコンの室外機程度の大きさです。
また、設置スペースの確保が難しい場合、壁掛け設置ができるコンパクトサイズの蓄電池もあります。
1-4 太陽光発電と併用をするかどうか?
家庭用蓄電池の場合「太陽光発電と併用して使うかどうか」を検討しておいた方が良いです。
なぜなら、太陽光と蓄電池の互換性を確認しなければならないからです。
太陽光メーカーも、どの蓄電池でも大丈夫というわけではありません。
今後、蓄電池と太陽光を併用して使うことを検討している場合は「太陽光と併用しやすい機種なのか」蓄電池を導入前に確認しておいた方が良いです。
2、メーカー別蓄電池のおすすめ人気機種紹介
蓄電池の選び方のポイントが分かったところで、
弊社「省エネプラス」でお問い合わせが多い人気の蓄電池を紹介いたします。
気になる蓄電池があった場合、お気軽に「省エネプラス」へお問い合わせください。
2-1 田淵ハイブリッドシステムEIBS7
出典:田淵電機株式会社
2020年2月から田淵電機株式会社より、発売される新型蓄電池です。
蓄電容量は7.4kwhで、自立運転時(停電時に蓄電池のみで使える合計出力)の最大出力は5.5kVAと、業界水準の約2倍の出力を誇ります。
電圧も100Vと200V両方に対応しているので、万が一の停電時でも200Vのエアコンや、IH調理器も問題なく使えます。
また、家庭環境の変化にも合わせて蓄電池を増設できるように設計されているため、パワコン1台当たり最大で2台まで設置が可能です。EIBS7を2台設置することで容量が14.8kwhと大容量蓄電池として使用することができます。
EIBS7は運用方法も多く4つの運転モードがあり、ライフスタイルや目的に応じて電気エネルギーの運用を行えます。
運転モード | 詳細 |
---|---|
ノーマルモード | ● 太陽光で発電した電気は優先的に売電する。 ● 電気料金が安くなる深夜に蓄電池へ充電して日中・夜間に蓄電池の電気を使用する。 |
省エネモード | ● 日中、太陽光で発電した電気を使い、余剰電力を蓄電池へ充電する。 ● 夕方と夜に蓄電池へ充電した電気を使用する |
スマートモード | ● ノーマルモードの深夜充電と、省エネモードの余剰電力充電を合わせたモード。 ● スマートモードでは、深夜と日中の2回充電を行うため、日中の割高になりやすい電気代を節約できる |
蓄電モード | ● 災害時に備えて常に蓄電池をフル充電に保ってくれるモード。 ● 昼間は、太陽光で発電した余剰電力で充電し、夜間は、電気料金が安くなる夜間料金で充電を行う。 |
蓄電池の壁掛けリモコンも進化しており、業界初である声で蓄電池の残量や、利用できるおおよその時間などを知らせてくれる機能を搭載しています。
他にも、蓄電池のリモコンをインターネットに接続することで、発電量・消費電力などを、スマホやタブレットから細かく確認することができます。また万が一、蓄電池に異常を感知した場合はメールで知らせてくれるので安心です。
2-2 ニチコン大容量ハイブリッドESS-H1シリーズ
出典:ニチコン株式会社
ニチコンは、業界でもトップクラスの大容量蓄電池を販売しているメーカーです。
もちろん、蓄電容量が大きいだけではなく、稼動可能温度が-30度から+40度までに対応しているなど、極寒地域など著しく気温が下がる地域でも設置することができるのも大きな特徴です。
稼動可能温度も+40度までと高いため、オプションの日よけボードを取り付けることで、日当たりが強い南側でも設置することもでき、幅広い設置環境に対応できる蓄電池になります。
また国内外問わず、幅広い太陽光メーカーと併用することができるため、後から太陽光システムを導入する場合でも、スムーズに併用することができます。
蓄電池の機能面にも優れており、各家庭のライフスタイルに応じてグリーンモードと経済モードが選べます。
各モードの違いは以下になります。
経済モード | グリーンモード |
---|---|
● 電気料金が安くなる夜間に充電して、朝・夕の電気使用のピーク時間に蓄電池の電力を供給する。 ● 太陽光と併用している場合、余ったでんき(余剰電力)は売電してくれる。 | ● 蓄電池の電力供給方法は、経済モードと同じ。 ● 太陽光で発電した電気を売電せずに、蓄電池へ蓄えて、夜の使用ピークに蓄電池の電力を供給してくれる。 |
2-3 ニチコンESS-U2X1 16.6kwh
出典元:nichicon(ニチコン)
ニチコンのESS-U2X1の蓄電容量は16.6kwhと業界トップクラスの蓄電容量を誇ります。
常に蓄電容量の30%(約5kwh)は使わず常に蓄えておいてくれるので、突然の停電時でもすぐに蓄電池の電気を利用することができます。
他にも、万が一の時でも安心して電気が使えるように、自立出力は2.0kVAもあるので安心して複数の家電を同時に使用することができます。
ニチコンの蓄電池は「自家消費を優先するグリーンモード」と「売電を優先した経済モード」があるので、目的に応じた電気エネルギーの運用を行えます。
2-4 オムロンKPAC-Aシリーズ6.5kwh
出典元:OMRON
オムロンのKPAC-Aシリーズは、室内設置タイプのコンパクト蓄電池です。
6.5kwhタイプのサイズは、幅45.2cm縦65.6cm奥行き12cmと薄くてコンパクトなので、限られた設置スペースでも取り付けることができます。
また外に設置するパワコンも、幅65cm縦49.3cm奥行き22.2cmと非常にコンパクトで軽量なため、壁掛け設置をすることも可能です。
壁掛け設置は、限られたスペースで設置できるだけではなく、水害などで発生する水没リスクを軽減してくれるというメリットもあります。
オムロンは、塩害・重塩害タイプの蓄電池も用意してあるので、これまで塩害地域に住んでいることが理由で、蓄電池導入を諦めていたご家庭でも蓄電池を導入できる可能性が高いです。
2-5 ニチコン ポータブル蓄電システム ESS-P1S1
出典:nichicon
ESS-P1S1は、UPS機能を搭載しているポータブル蓄電システムです。
万が一の停電時に、電力会社の電力から蓄電池の電力へ切り替わる時間(瞬断時間)は、10ms(0.01秒)なので、停電したことを感じないほど素早く電気供給を切り替えてくれます。
ディスクトップパソコンなどは、急に電源が切れたらデータ損失やパソコンの故障の原因になりますが、ESS-P1S1を導入していると、万が一の停電時でも安全にシャットダウンすることができます。
ESS-P1S1は取り付け工事を行う必要がないので、手元に届いたその日からすぐに使うことができ、蓄電容量は2kwhと、少し小さめですが「テレビと照明だけなら約10時間」「テレビ・照明・ヒーターを使用するなら約8時間」ほど使うことが可能です。
ニチコンのポータブル蓄電システム ESS-P1S1をもっと詳しく知りたい方は下記のランディングページを参考にすることで理解を深めることができます。
参考ページ:「ポータブル蓄電池のメリット・デメリット」
3、まとめ
今回の要点をまとめると以下のようになります。
● 停電時に使えないと困るという、最低限の家電を決めておく
● 蓄電池を選択する場合、自立出力・蓄電容量を決めておく
● 今後、太陽光発電と併用するかどうかを事前に決めて購入した方が良い
蓄電池の選び方や、メーカーごとのおすすめ蓄電池を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
「この機種についてもっと詳しく知りたい」「選び方で聞きたいことがある」など、蓄電池について疑問がある場合は「省エネプラス」へお気軽にお問い合わせください。