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家庭用蓄電池の選び方を解説!メーカーごとの特徴や補助金について

2019.12.13

近年多発する「自然災害の影響による停電時の備え」や「固定買取期間の終了による売電価格の下落」など、様々な背景で家庭用蓄電池の導入を検討しているご家庭が増えてきています。

ですが、家庭用蓄電池を検討する場合

家庭用蓄電池の選び方がわからない
蓄電容量とあるけど、どの程度でどのくらい利用できるの?
メーカーによって違いはあるの?など

上記のような疑問がある方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回は「家庭用蓄電池の選び方」や「家庭用蓄電池メーカーごとの特徴」など、購入前に必要な家庭用蓄電池の基礎知識を紹介します。

合わせて「家庭用蓄電池が普及している理由」や「蓄電池の容量を求める計算方法」なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

~目次~

1、家庭用蓄電池の導入件数が年々増えている理由

2、家庭用蓄電池の選び方
  2-1 停電時に電気が使える時間と容量
  2-2 家庭用蓄電池のサイズ

3、家庭用蓄電池メーカーごとの特徴
  3-1 田淵電機
  3-2 オムロン
  3-3 ニチコン
  3-4 パナソニック
  3-5 シャープ

4、家庭用蓄電池の購入補助金とは?
  4-1 補助金を支給してもらうための条件

5、まとめ

1、家庭用(住宅用)蓄電池の導入件数が年々増えている理由

近年、固定価格買取期間の終了による売電単価の下落(2019年問題)や電気料金の値上げなどが、家計の負担を増やす要因の1つになり、家庭用蓄電池を設置する家庭が増えています。

下記画像をご覧下さい。

蓄電システム出荷実績
出典:JEMA 日本電気工業会

2011年頃は、年間出荷台数は1,939台ほどでしたが、年々増加傾向にあり2017年には年間出荷台数が73,594台と約38倍に増加しています。

各家庭での家庭用蓄電池の設置数が急増している要因になっているのは、前述した「固定買取期間の終了」が大きな理由として考えられていますが、その他にも

● 2019年に4年ぶりの補助金制度が復活した
● 家庭用蓄電池の種類や耐久性が向上し、さらに値段が従来より安くなっている
● 年々増えている台風や地震などの災害による停電リスクへの対策

上記のような理由により、家庭用蓄電池の導入を検討している方が、年々増加しています。

今後も家庭用蓄電池の設置台数は増えていくと予想されていて「太陽光発電と蓄電池はセットで考える時代になってきた」といえます。
そのため、蓄電池導入を検討している方は「蓄電池は安ければどれでも良い」という考え方はおすすめできません。

各家庭・住宅に合わせた蓄電池を選ぶ必要があります。
次章から、蓄電池の選び方、蓄電池メーカーの特徴などを詳しく紹介していきます。

2、家庭用蓄電池の選び方

電気の使用量や使用時間は各家庭で違うので、それぞれのライフスタイルに合わせた家庭用蓄電池の購入が大前提です。

家庭用蓄電池を選ぶ際のポイントとして

停電時に電気が使える時間
家庭用蓄電池のサイズ
蓄電容量

上記の3つがあります。

各ポイントを詳しく紹介していきます。

また、蓄電池にはどんな種類があるのか、導入によるメリット・デメリットなども知りたいという方は、以下の記事も合わせて読んでいただくことで、理解を深めることができます。

2-1 停電時に電気が使える時間と容量

家庭用蓄電池の導入を検討している場合「どの家電を何時間使いたいか?」「停電時にどの程度の時間使用できるのか?」ということを把握して、選ぶ必要があります。

家庭用蓄電池の容量は、4.4kWh程度の小さなものから10kWhを超えるものもあり、容量が大きいほどたくさんの電気を貯めておくことができるので、エアコンなどの消費電力が大きい家電でも長時間の使用が可能です。

しかし、容量が大きくなればなるほど、蓄電池の本体の値段は高くなるので、予算や家庭の電気使用量と合わせて検討しなければなりません。

そのためには「家電の消費電力」を把握して、消費電力から容量を計算する必要があります。
製造年などで消費電力は異なりますが、良く使われる家電の一般的な消費電力をまとめてみました。

家電消費電力/時間
照明100w
テレビ150w
パソコン100w
冷蔵庫190w
冷房650w
暖房750w
扇風機(強さ:中)30w
スマホ・携帯の充電6w

上記の表を参考に、容量を求める計算を行うと、容量に合わせてどの程度の時間、同時に使えるのか計算をすることができます。

計算方法は「(使いたい家電の消費電力)×時間=容量」となります。

文字だけでは少し分かりづらいので、上の表を参考に実際に計算してみます。

例えば、停電時に冷蔵庫とテレビ・照明は絶対に必要で「最低でも10時間ほどは同時に使用したい」というご家庭の場合の計算方法は

● 照明(100w)+テレビ(150w)+冷蔵庫(190w)=440W
● 440W×10時間=4,400Wh
● 1kwhは1000whなので、最低でも4.4kWhの蓄電容量が必要
● 少し余裕をみて5kWhの家庭用蓄電池であれば安心できる

上記の例では、4.4kwhの蓄電容量であれば、照明・テレビ・冷蔵庫を同時に10時間使える計算になりますが、電気は常に一定の消費電力というわけではありません。

一時的に消費電力を大きく消費することもあるので、計算した容量より少し大きめの蓄電容量を搭載している家庭用蓄電池を検討する必要があります。

2-2 家庭用蓄電池のサイズ

必要な容量の把握ができたら次に、設置予定場所のスペース・家庭用蓄電池の本体サイズ・設置環境をしっかりと確認しておく必要があります。

蓄電容量が大きい家庭用蓄電池を検討している場合は、本体自体のサイズも大きくなるので、設置スペースをしっかりと確保しておかないといけません。

屋内型・屋外型やメーカーの違いで、大きさや重さも異なりますが

● 小さいものだと「幅が45cm/高さが65cm/奥行きが12cm」ほど(蓄電容量6.5kWhなど)
● 大きいものだと「幅が1m60cm/高さが1m20cm/奥行きが30cm」ほど(蓄電容量12kWhなど)

上記のように、蓄電できる容量が大きくなるほど、本体サイズも合わせて大きくなるので必要な容量だけではなく、家庭用蓄電池の設置スペースも事前にしっかりと確認しておかないといけません。
また、設置場所の日当たり具合なども考慮しなければならない場合もあります。

家庭用蓄電池は稼動可能な温度があり、機種やメーカーによって違いがありますが、低い温度で-10度~-30度から高い温度で40度~50度までの範囲で設定されていることが多いです。

夏場など日当たりが良い場所では、家庭用蓄電池自体が高温になるため、日よけボードの設置などの対策を行わないと、故障の原因にもなり得ます。

逆に気温が低い地域の場合でも、故障の原因になるので設置予定場所の日当たり具合や、住んでいる地域の特性に合わせて選ぶ必要があります。

「設置スペースや蓄電容量を考慮して、我が家に最適な家庭用蓄電池を探したい!」という方は、ぜひ「省エネプラス」へお問い合わせください。

それぞれのご家庭に適した家庭用蓄電池を探すお手伝いをさせていただきます。

省エネプラス

3、家庭用蓄電池メーカーごとの特徴

家庭用蓄電池の導入を検討している場合、メーカーによって様々な特徴があります。
住んでいる地域や設置スペース、ライフスタイルに合わせた最適な蓄電池メーカーを選択しないといけません。

この章では、当社が取り扱いを行っているメーカーの特徴について紹介していきます。

3-1 田淵電機

田淵電機の蓄電池の特徴は、他社の太陽光パネルに接続しやすいので、後から蓄電池を付け足したいという場合でもスムーズに接続できることが多いです。
蓄電池と太陽光発電のメーカーが違う場合、接続モジュールに違いがあるので、接続できない機種がたまにあります。

イメージでいうと、スマホの充電器がわかりやすいかもしれません。
iphoneやipadを充電したい場合は、iphone用の充電器を使用する必要がありますが、androidの場合だと機種に関係なく、大体のandroidスマホやタブレットは充電することが可能できます。

もちろん田淵電機以外の家庭用蓄電池が、他社メーカーの太陽光パネルへ接続できないというわけではありません。

田淵電機の家庭用蓄電池では、対応している太陽光発電の接続モジュールが多いという意味になります。
対応している太陽光パネルの幅が広いため、国内での普及率は非常に高いメーカーです。

3-2 オムロン

家庭用蓄電池は、蓄電池本体とパワーコンディショナー(パワコン)が一体化している物が多く、蓄電容量が大きければ大きいほど家庭用蓄電池のサイズも大きくなります。

しかし、オムロンの家庭用蓄電池は、蓄電池本体とパワーコンディショナーを分離して作られているため、軽量でコンパクトサイズになっています。

軽量化に成功しているため、パワコンを壁掛け設置することも可能で「設置スペースの確保が難しい…」というご家庭でも設置できる可能性があります。
また、サイズが小さくなったから「蓄電容量や性能も低いのでは?」と感じるかもしれませんが大丈夫です。

蓄電容量も6.5kwhと容量が大きい蓄電池が豊富にあるので「設置スペースの確保が難しいけど、非常時に備えておきたい」というご家庭にもおすすめのメーカーです。

3-3 ニチコン

家庭用蓄電池としては、業界でトップクラスの大容量である16.6kWhという蓄電池から、持ち運びができる「ポータブル蓄電池」まで、幅広く提供しているメーカーです。

また、ニチコンの家庭用蓄電池は、低い気温に対応できる商品が豊富で、-30度~40度までは稼動可能温度となっており、気温が大幅に低くなる地域でも安心して利用できます。

稼動可能温度が幅広い蓄電池が豊富なので「日よけボード」を利用することで、日当たりが強い南側にも屋外設置できるため、設置場所の選択が増えることもあります。

他にも、インターネットと接続できる蓄電池が豊富で、24時間365日いつでも蓄電池システムを監視・システムメンテナンスを行ってくれる蓄電システムを搭載した機種が、豊富に取り揃えてあるメーカーです。

3-4 パナソニック

パナソニックは、電気を「創る」、電気を「蓄える」をセットに考えているメーカーです。

太陽光発電システムで電気を「創る」、蓄電池に電気を「蓄える」の効率化に力を入れており、パナソニックの太陽光発電と蓄電池をセットで利用することで、家庭でのスムーズなエネルギー管理が可能になります。

家庭用蓄電池も「コンパクトで大容量・高出力」の蓄電池が豊富です。

3-5 シャープ

シャープの家庭用蓄電池は「クラウド蓄電池」というインターネットに接続して利用できる蓄電池が豊富で、スマホやタブレットで充放電をコントロールできます。

「深夜に充電して昼間に使う」といった使い方から「日中に太陽光で発電して余った電気を蓄電池へ充電」といった具合に、それぞれのご家庭のライフスタイルに合わせた、充放電ができる家庭用蓄電池が豊富に取り揃えられています。

蓄電池のモードも「充電モード」や「経済性モード」など、ご家庭の電気使用量に合わせて柔軟に充放電方法を切り替えられる、家庭用蓄電池が豊富なのが特徴です。

もっと「各メーカーの特徴を知りたい!」「我が家に合った蓄電池を探して欲しい」という方は、ぜひ「省エネプラス」へお問い合わせ下さい。

各ご家庭のライフスタイルや環境に合わせた、最適な家庭用蓄電池をご提案させていただきます。

4、家庭用蓄電池の購入補助金とは?

家庭用蓄電池を購入する場合、安い買い物ではありません。
家庭用蓄電池に限った話ではありませんが、1円でも安く、お得に購入したいですよね。

実は、家庭用蓄電池を購入する場合も、一定の条件を満たすことで購入補助金を支給してもらうことが可能です。

この章では、家庭用蓄電池の補助金について紹介します。

4-1 補助金を支給してもらうための条件

今回紹介する補助金は「災害時に活用可能な家庭用蓄電池システム導入促進事業補助金」(以下 購入補助金)という補助金です。

購入補助の金額は、家庭用蓄電池の容量やタイプによって変わりますが「最大で60万円」まで補助されます。

上手く購入補助金を使うことで、経済的負担を軽減することができます。
家庭用蓄電池を購入するための補助金の条件はシンプルで

● 10kw未満の住宅用太陽光発電システムを設置していて、家庭用蓄電池を購入する家庭

上記が補助金を支給してもらうための、条件になります。

太陽光発電は設置せずに、家庭用蓄電池だけを使うという場合は、補助の対象にはなりません。
太陽光発電と一緒に使うことが前提になっているということに注意して下さい。

この他に、地方自治体ごとに独自の補助金を支給している場合もあります。

詳しくは、家庭用蓄電池の購入前に、各地方自治体にお問い合わせください。

5、まとめ

今回の要点をまとめると

家庭用蓄電池は、使用したい家電と使用時間から容量を決める
設置スペースと蓄電池のサイズと日当たり具合を確認する
国が支給する補助金は、太陽光発電システム(10kw未満)と一緒に使うことが条件になっている
補助金は、機種(容量・タイプ)によって、金額が変わる

上記4つになります。

繰り返しになってしまいますが、家庭用蓄電池はそれぞれの環境に合わせたものを購入しないといけません。
使用する家電が少なくても、1つひとつの消費電力が大きい場合は、定格出力なども確認する必要があります。

それぞれのご家庭に合わせた最適な家庭用蓄電池を導入するには、その道のプロに聞くのが効率的です。

「蓄電池に関して、ちょっと聞きたいことがある」というような場合でも、ぜひお気軽にお問い合わせください。

家庭用蓄電池・太陽光発電に関する疑問を解消していただけるように、ご対応させていただきます。

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