蓄電池で電気代が毎月3,000円もお得に!?太陽光発電と併用で更にお得!
2020.02.12
蓄電池を導入すると
● 電気代が安くなる
● 蓄電池と合わせて使える電気料金プランがお得
など、蓄電池を導入することで「電気代を節約できる」という話を聞いたことはないでしょうか?
ですが「具体的にどのくらい電気代がお得になるのか」わからないと、蓄電池の導入も迷ってしまいます。
そこで「蓄電池を導入することで電気代が本当に安くなるの?」「具体的にどのくらいお得なの?」という疑問を解消できるように、この記事では蓄電池を導入することで、電気代がどの程度やすくなるのか詳しく解説していきます。
~目次~
1、蓄電池を導入すると電気代が安くなる4つの理由
1-1 夜間の電気代は約10円/kwh!時間帯別電灯プラン
1-2 蓄電池導入で電気代が約3,000円の削減!
3、太陽光発電と併用することでさらに、電気代が節約できる!
3-1 太陽光発電で電気の自給自足
3-2 太陽光と併用すると月の電気代が約7,000円以上もお得に
1、蓄電池を導入すると電気代が安くなる4つの理由
蓄電池を導入することで、電気代が安くなる理由は以下のような4つの内容になります。
● 夜間の電気代が安くなる料金プランが用意されている
● 電気料金が安くなる夜間に蓄電池を充電する
● 夜間に蓄電池へ充電した電気を昼間に使用する
● 太陽光発電を併用することで、さらに電気代が安くなる
各電力会社の料金プランによって、夜間と呼ばれる時間帯が異なりますが、夜間に使用する電気は日中より約半額の電気代で電気を使用できるため、電気代が安くなる夜間に蓄電池に電気を蓄えて、夜間に蓄えておいた電気を日中に使うことで、日中と夜間の電気代の差額分だけ電気代が安くなるという訳です。
具体的にどのくらい安くなるか、大手電力会社の関西電力の料金プランを参考に解説していきます。
1-1 夜間の電気代は約10円/kwh!時間帯別電灯プラン
関西電力が提供している料金プランの1つ「時間帯別電灯」では、夜間の電気代が約10.70円と日中の電気代の半額以下で電気を使用することができます。
電気料金は以下の通りです。
日中の電気使用量/1kwh(7時~23時) | 夜間の電気使用量/1kwh(23時~翌7時) |
---|---|
0~90kwhまで21.66円 90kwh~230kwhまで27.9円 230kwh以上32円 | 10.70円 |
引用:関西電力
「時間帯別電灯」プランでは、日中の電気使用量は3段階に分けられていて、1kwh当たり最大で32円の電気代が必要になります。
一方の夜間は、10.70円と日中の最も安い電気代の半額以下で利用できるため、夜間に蓄電池へ電気を蓄えておき、昼間に使うことで1kwhあたり約10円~約20円もお得に電気を利用することができるのです。
日本の平均世帯数である4人家族の月間電気使用量は、1日18.5kwhといわれています。
これを1ヶ月(30日)に換算すると約555kwhです。
1ヶ月にかかる電気料金を計算してみましょう。
1ヶ月の電気使用量が555kwhで夜間と昼間の電気使用量とします。
● 1ヶ月の日中の電気使用量が210kwh
● 1ヶ月の夜間の電気使用量が345kwh
関西電力の「時間帯別電灯」プランで提供している日中の電気料金は以下の通りでした。
● 0~90kwhまで21.66円
● 90kwh~230kwhまで27.9円
● 230kwh以上32円
上記のことを踏まえて計算をすると以下の料金計算ができます。
【昼間】
● 90kwh×21.66=1,949円(月の初め90kwhを超えるまで)
● 120kwh×27.9=3,348円(90kwh超え230kwhを超えるまで)
【夜間】
● 345kwh×10.7円=3,691円(夜間料金10.7円)
合計8,988円
時期や時間帯・世帯数によって電気代は異なりますが、平均で上記の金額になります。
次に、蓄電池を導入するとどのくらい安くなるのか見ていきましょう。
1-2 蓄電池導入で電気代が約3,000円の削減!
1ヶ月の日中の電気使用量が210kwh/月の場合、1日あたりの日中の電気使用量は平均で7kwhになります。
蓄電容量が7kwhの蓄電池を導入している場合、日中に使う電気のほとんどは蓄電池で補えるので、割高な日中の電気代がほとんどかからないということです。
そのため、7kwhの蓄電池を導入すると、1ヶ月の平均電気使用量である555kwh/月を、夜間の安い電気と蓄電池で補えるため
「555kw×10.7=5938円」となります。
蓄電池を導入していない場合の1ヶ月の電気代は8,988円だったので、蓄電池を導入前と後の差額は3,050円です。
つまり、蓄電池を導入したことで1ヶ月の電気代が3,050円安くなるという経済的メリットを得ることができます。
上記の計算は、日本の一般家庭と呼ばれる家族構成(大人2子2)の平均的な電気使用量を元に計算を行いました。
家族構成や、使用している家電の量などにより電気代は異なるので、今回紹介した計算通りにならない場合もあります。
今回は、関西電力の料金プランを参考に料金計算を行いましたが、関西電力だけではなく、各電力会社で深夜料金が割安になる料金プランが用意されていることが多いです。
蓄電池導入を検討されている方は、合わせて電気料金プランの見直しも検討してみてください。
2、夜間の電気代が安くなる理由
夜間の電気代が安くなる理由ですが、これは「需要」の関係で料金が変動するためです。
電力会社は、各家庭へ電気を提供するだけではなく、企業やお店といった地域全体に電気を提供しています。
電気の使用量が多い場合は、各発電所で出力調整などを行う必要があるため、発電コストがかかります。
電気の使用量が大きく変動すると、調整に時間と手間がかかるため発電コストもかかり、各発電所は作業に追われることになります。
そこで需要が多い昼間に、1kwh当たりの電気料金を少し高くして電気使用量を抑えてもらい、日中と夜間の「需要の差」を少しでも減らすことで、全体的な発電コストを下げることができるため、電気需要が少ない夜間に電気を使いやすいように、電気代が割安になる料金プランが用意されている訳です。
3、太陽光発電と併用することでさらに、電気代が節約できる!
電気代の節約に一役買ってくれるのは、蓄電池だけではありません。
太陽光発電と併用することで、昼間も自家発電で電気を発電することができるため、さらに電気代を節約することができます。
この章では、太陽光発電と蓄電池を合わせて運用することで、電気代がどの程度やすくなるのか解説していきます。
3-1 太陽光発電で電気の自給自足
太陽光発電を導入することで、日中に発電した余剰電力を蓄電池へ充電することができます。
ほとんどのご家庭では、日中は会社や学校にいるため、冷蔵庫などの必要最低限の電気しか使っていないことが多いと思います。
そのため、日中の電気使用量が少ない時に、太陽光発電で発電した電気を蓄電池へ充電することで、夜間に充電する回数を減らすことができます。
天気が良い日は太陽光発電で発電した電気を利用して、余った電気(余剰電力)を蓄電池へ充電することができるため、充電に必要な電気代はほぼ0円です。
太陽光発電を導入することで、電力会社に頼りきりの電気運用ではなく、電気の自給自足を行うことができます。
3-2 太陽光と併用すると月の電気代が約7,000円以上もお得に
一般家庭で設置する割合が高い4.5kwの太陽光発電システムの年間発電量は、天候や日照時間が大きく左右されるため言い切ることはできないですが、平均で約5,155kwh/年間といわれています。
これを12ヶ月で割ると、1ヶ月で約429kwhを発電してくれます。
1日で約14.3kwhほど発電してくれる計算になるので、昼間に蓄電池へ充電するには十分な電気を自宅で作ることができます。
日中に蓄電池へ充電した電気を帰宅後の夕方以降に使うことで、電気運用の無駄が少なくなり、電気代節約に繋がります。
具体的にどのくらいの電気料金が節約できるか、4人家族の平均電気使用量の18.5kwhで計算をしてみましょう。
まずは、1ヶ月の平均電気使用量を求めてみます。
● 18.5kwh(1日の電気使用量)×30日=555kwh(1ヶ月の電気使用量)
● 429kwh(太陽光が1ヶ月で発電する量)-555kwh(1ヶ月の電気使用量)= -126kwh(太陽光で発電できなかった電気量)
1ヶ月の平均電気使用量が555kwhに対して、太陽光で発電した電気量が429kwhなので、126kwhは電力会社から電気を買う必要があります。
太陽光で発電できなかった電気は、夜間料金の電気で蓄電池へ蓄電すると、1ヶ月の電気代は約1,260円/月です。
蓄電池のみの場合だと、蓄電池へ充電する際にも電気代がかかるため、1ヶ月に5,885円かかる計算でした。併用して電気エネルギーの運用をすることで、蓄電池単体の導入よりも4,625円もお得になります。
蓄電池と太陽光を使わない電気代は毎月8,988円、双方を導入すると毎月1,260円なので、差額の7,728円はお得に電気運用を行うことができます。
金銭的なメリット以外のデメリットについても詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にすることで理解を深めることができます。
4、まとめ
今回の要点をまとめると以下のようになります。
● 夜間の電気料金が安くなる電気料金プランがある
● 蓄電池を導入することで毎月、約3,000円も安くなる
● 太陽光と蓄電池両方を導入すると毎月、約7,728円も安くなる
太陽光発電システムだけでは余剰電力をためておくことができないので、太陽が沈んだ夕方以降の電気は電力会社に頼る必要があります。
逆に、蓄電池だけでは発電できないため、蓄電池の残量がなくなる前に充電しなければなりません。
しかし双方を取り入れることで、余剰電力を充電して「蓄電池へ蓄えておいた電気を昼間に使い、夜間に充電する」を繰り返すことで、経済的メリットを最大限に活かすことができるのです。
蓄電池や、太陽光発電は非常時の備えだけではなく、日常生活の経済的サポートも期待できます。
また経済的なメリット以外にも、太陽光発電と蓄電池を併用することで、長期間の停電時でも電気を使い続けることができるため、精神的に「大丈夫」という安心感も得られます。
経済的なメリットもあり、万が一の時でも安心感が得られる太陽光発電や、蓄電池の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
最後になりますが、太陽光発電や、蓄電池について「もっと詳しく知りたい」「おすすめのメーカーを教えて!」など、蓄電池や太陽光発電に関する疑問をお持ちの方は、お気軽に「省エネプラス」へお問い合わせください。
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